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かなしきは小樽の町よ
歌ふことなき人人の
声の荒さよ
 
 




 



四月の札幌
 
        



 
 
 
このほんをよむひとへ
 
 
ずがこうさくの じかんは、
じょうずに えを かいたり
じょうずに ものを つくったリ する
ことが、めあてでは あリません。
きみの めで みた ことや、
きみの あたまで かんがえた ことを、
きみの てで
かいたり つくったり しなさい。
こころを こめて
つくっていく あいだに
しぜんが どんなに すばらしいか、
どんな ひとに なるのが
たいせつか、
と いう ことが
わかって くるでしょう。
これが めあてです。
 
(小学校図工科「子どもの美術1」)
 
 
ひとは、てと かんじる こころで ものを つくリます。
しんけんに つくると、かんじる こころが するどく なります。
(「子どもの美術1」巻末の言葉)
 
 
人は、あたまと 手と、かんじる こころで、ものを つくリます。
しんけんに つくると、かんじる こころが するどく なリます。
(「子どもの美術2」巻末の言葉)
 
 
絵をかくときも、ものを作るときも、人は、頭と手をはたらかせて、とりくみます。
しんけんにとリくむと、はじめに考えていたときよりも、ずっと感じがふかまリ、生きているようになってくれます。
(「子どもの美術3」「子どもの美術4」巻末の言葉)
 
 
絵やものを見て、すばらしいと感じられるのは、感じる心が開いているからです。
どこがすばらしいかわかるのは、前にいく度も失敗しながら、絵をかき、ものを作ったことがあるからです。
絵がどんなふうにかかれたか、ものがどんなふうに作られたかがわかると、作品のほんとうのよさがわかリます。
(「子どもの美術5」巻末の言葉)
 
 
ものには、見えるものと、見えないものがあリます。
人は、目に見えるものをかいたリ作ったリしながら、実は、やさしさとか真実とかといった、目にはみえないものを表そうとしました。――見えるものを通して、見えないものを表現したかったのです。
(「子どもの美術6」巻末の言葉)
 
 
この本をよむ人へ
 この本には、図画工作の時間に、かいたリ作ったりするものが、のっています。じょうずに絵をかいたリ、じょうずにものを作ったリすることが、めあてではあリません。
 へたでもいいのです。
 きみの目で見たことや、きみの頭で考えたことを、きみの手で、かいたリ、作ったリしなさい。
 心をこめて作っていく間に、自然がどんなにすばらしいか、どんな人になるのがたいせつか、ということがわかってくるでしょう。
これがめあてです。
(「子どもの美術5」)
 
(笹戸千津子/彫刻家’95)
 

札幌芸術の森美術館/佐藤忠良記念子どもアトリエ
上より、「おおきなかぶ」、「亜古」、「冬の子供」、「りんご」
「ふざけっこ」、「智恵子抄のオリエ」