Welcome to SWAN 2001 Homepage


 
 
かなしきは小樽の町よ
歌ふことなき人人の
声の荒さよ
 
 



十二月の小樽
 
 

 Once long ago
 LOVERS IN HOKKAIDO
 Watched a veil of snow
 FALLING ON HOKKAIDO

 歌手のステラが歌う「HOKKAIDO」という歌。
 今、手元には1993年にポニーキャニオンから発売された6曲入りCD「Stella」があるんだけど、その中に、この「HOKKAIDO」も入っています。去年、アマゾンで探しに探して、ようやく一枚手に入れました。

 遠い昔のひととき
 北海道で恋人たちは
 雪のベールを見つめていた
 北海道で降る雪の

 朝の4時半、暗い窓の下の小樽湾に、新潟からやってきた新日本海フェリーが入ってくる。前の年の十月に小樽の短大図書館に職を見つけて移ってきたところだった。私もこのフェリーに乗って。車の中に、32ビットのMS−DOSパソコンや、J−BISCのCD−ROM、朝霞ネットワークデータベースや雑誌「SWAN」の全原稿が入ったフロッピーの束を詰め込んで。

 この船を見ると、落ち着く。今朝も、夜明け前の暗がりの中を、海の向こうから、ツ、ツ、ツーと現れてくるこの船を見ると、荒れていた2011年の心が落ち着く。

 Once long ago
 LOVERS IN HOKKAIDO

 ステラの「HOKKAIDO」がなつかしいのは、この頃、朝方のFMで、ステラ自身がパーソナリティをやっていたから。番組の始まりや終わりに、よく、この「HOKKAIDO」がかかっていた。声の感じが滝川クリステルというか、わりとボツボツとしたしゃべりがうるさくなくて、パソコン作業がはかどった。
 というか、それ以外のこと、なにも知らないんですけどね。歌手ステラがどこかで歌っていたなんて話も聞かないし… 誰かがステラのファンだったとか、そういう話も聞いたことないし… 本当言うと、「HOKKAIDO」が「十二月の小樽」なのかどうかも、自信はありません。でも、こういう根拠のなさこそ、私的には、「小樽」チック。
 今になっても、なんで小樽の女子短大だったのかな…と、思うことがあります。でも、函館や札幌の大学図書館…って線を思ってみても、そういう人生の第一大通りみたいの、私にはテレくさいから。(絶対に、そういうの、選ばないだろうな…)

 いつも、こういう選択。世の中には、こういう人も、いるのさ。