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かなしきは小樽の町よ
歌ふことなき人人の
声の荒さよ
 
 



六月の小樽 (三)
 
 

 6月1日〜7日は水道週間です

 小樽市がもうツィッターを始めているなんて、知らなかったな。ツィッター、いくつか入ってみたいものもあるのだが、あの最初の会員登録みたいのが気持ち悪くて今に至るも入っていない。ややこしい奴ばっかり。

 ま、HPでいいか。(テレビも地上波終了まで「あと22日」の表示が出ているが、まだ決めていない…私のアナログ人生もこの辺が潮時なんですね) 小樽市水道局

 本市の水道の歴史は古く、明治27年(1894年)に、北海道の重要港として急激に人口が伸びている中、当時の小樽・高島両市街地を対象にした水道計画を立てたのが始まりです。
 その後、明治40年に国の認可を受け、大正3年9月に創設水道として奥沢水源地が完成しました。
(素案・小樽市上下水道ビジョン/「上下水道事業の概要」より)

 その、奥沢水源地。
 
 
 忘れられない一枚。二十年前、小樽で暮らし始めた頃、この写真に出会いました。有名なオタモイの竜宮閣写真はもちろん凄いと思ったけれど、なにか美しさでいったら、この奥沢水源地の方がインパクトがあったのをよく憶えている。小樽だなぁ…としみじみ感じたものです。橋の中央に立っている男、なかなか優雅。
 現在は(夏場は)平日開放だけれど、数年前までは、6月1日〜7日の水道週間のみの開放でした。毎年待ち遠しくて、この水道週間中は通いつめて、同じような写真(アングルが限られているから)を飽きもせず撮っていました。
 昔はここで子どもたちが泳ぐこともできたそうで… 小樽築港(南防波堤)工事を請け負っていた同じ組によるタコ部屋労働の産物だということも知っているけれど、なにか、ぼーっとしてそういうこと忘れてしまいそう。

 世界中の船が、ここ小樽に寄った時に、水のタンクを入れ替え、奥沢の水を満タンにしてまた港を出て行きます。

 遠くのぞめば
 風の音がきこえる
 風のむこうに
 波立つ海がある

 海を背に急坂を上れば
 澄みわたる空と丘がある
 傾いた屋根が
 地を這うようにたち並ぶ

 砂利道をさらに上れば
 頂近く墓地がある

 鮎川信夫の「橋上の人」はちょっとこの写真のイメージではないので、岸誠の「北風の港」を六月に添えてみました。