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かなしきは小樽の町よ
歌ふことなき人人の
声の荒さよ
 
 



十月の札幌
 
 

――さあ! 主審の手が上がって いよいよ試合開始です
ペナント・レース 通算132試合目
今シーズン最後のゲームが いま始まろーとしています
(川原泉「メイプル戦記」)

 試合はタイタンズ対メイプルズ。前日、メイプルズが東京タイタンズに逆転勝利したため、この今期最後の直接対決が優勝決着戦となった。

守備についたメイプルズの 先発ピッチャーは神尾
わずかに中1日おいての 登板ですが
ここはもう この人しかないでしょう
それをリードするのが キャッチャー若生
冷静・堅実な 捕手は扇の要
ファースト 相本美花
機敏・柔軟 左右高低 バランスのとれた一塁手
セカンド 相本由花 ショート 相本流花
俊敏・強肩 正確無比の 反射神経
内野のキーストーン コンビネーションは 二塁手・遊撃手
サード 相本里花
勇猛果敢な ホット・コーナーの ファイター三塁手
チーム・ディフェンスの最後の砦 外野を守るのは
レフト仁科 努力と辛抱の左翼手
センターは エドワーズ
強肩・敏捷・強靱 ピポットマンの 中堅手は外野の軸
ライト 里見
好走・好捕・好返球 臨機応変の右翼手
そして こちらは1塁側 メイプルズ・ブルペン
試合を見守る 広岡監督
高柳コーチ スコット 芹沢らの姿が 見えます
(同書より)

 このままたらたら書き写していたいけれど、絵が著作権上掲載できない以上、まあ不毛か…(相本の4姉妹、大好きだよ!聖ミカエルのバッテリーも!)

 メイプルズは日本初の女子だけ(オカマ含む)のプロ野球チーム。ホームは「札幌ドーム」、別名「コロポックル」。(←なんと、月寒の札幌ドームよりできたのが早い!) セ・リーグの激戦の中、夏の神尾失踪などの事件を乗り越えて、ここに見事、優勝決定戦への進出とあいなりました。がんばれ!メイプルズ! 「どーみん」って、なぜか、この手の物語をとても好むような気がしていますけど。

 マドンナも出ていた映画「プリティ・リーグ」。あれ、よかったなぁ… なんか、もう一度観てみたいもんだ。「メイプル戦記」を読みかえしていて、ふと思い出した。