短篇小説“牛乳罎”をかき初める。
夕方、日報社の小使が迎ひに来たので白石社長を訪ふ。釧路行は明後日の午前九時と決定した。話がはづんで種々と意見を戦はしたが、自分は此温厚なる紳士が案外にも若々しい考を持つて居るのに驚いた。
帰路奥村君を訪ふたが留守、沢田君へ行つて、一時帰つた。
※テキスト/石川啄木全集・第5巻(筑摩書房 昭和53年) 入力/新谷保人