Northern songs
 
2000年10月31日号
                            
 

 
 
コンサドーレ記
テレビ・デイズ
 
新谷 保人
 
 
1.2000年10月20日
 

■ テレポート2000「75男性、徒歩で道内一周達成」 (19日/18:00〜18:20)
 以前「道の駅2000」でお知らせしていました「北海道徒歩一周」のおじさん、見事ゴールインしたみたいですね。昨日の道内ニュースに出ていました。おめでとうございます!
 苫小牧スタートで、襟裳岬をまわって、私が会ったのが「十勝太ロラン」だから、北海道海岸部一周の全行程の内、5分の1くらいのところだったのでしょうか。うーん、すごい!考えただけでも、あれから根室の突端まで行って引き返して来て、知床の横断道路を越えて(つまり羅臼岳の山越えですよ!)、オホーツクの海岸線300qをえんえん歩いて、ようやく稚内ですよ。ようやく全行程の2分の1。ああ気が遠くなる。
 去年かな、襟裳から稚内めざして、日高山脈〜大雪山〜朱鞠内湖〜サロベツと北へ直走する「北海道縦断マラソン」というものをテレビで観ましたけれど、あれも凄かった。リストラされたか、会社がつぶれたか、記憶は定かではないけれど、なにか一念発起して走った中年のオジサンがいたんだけど、もうサロベツのあたりではボロボロでしたからね。
 北海道横断では、今年の夏のNHK衛星第2でやったアウトドア特別番組が凄かったらしい。(残念ながら観ていない。NHK総合で再放送した時は必ず観ますから…) 積丹岳から川下りしてきて一度日本海に出る。例の海岸洞窟のあるベジータ岩(雷電海岸)などに沿って石狩海岸へ。石狩川を遡行。川の支流の夕張川にスイッチ、さらに遡行。夕張岳〜日高山脈の山越え。十勝川の川下り。「道の駅2000」でも紹介した晩成温泉のあたりの河口へ。太平洋岸を釧路〜厚岸へ。根室・落石のあたりから温根沼(オンネトー)に入り、裏にまわって、ゴールの風蓮湖へ…というのが、そのコースだったらしい。全行程、カヌー・自転車・徒歩、プラス野宿(キャンプ)でやりきったみたい。たまりませんね、これは。
 私の「ホクレンの地図」の読みは甘かった!勉強が足りなかった!ガッツがなかった!と思わざるをえない。くそぅ、見ていろ。冬の間にもっともっと地図を読み込んで、もっともっと劇的なコースを編み出しちゃる!

 
 
テレポート2000で放送 2000年10月19日(木) 19:32更新

75歳男性、徒歩で道内一周達成
歩いて北海道を一周を目指していた75歳の男性がスタートからちょうど3か月目のきょう苫小牧にゴールしました。
歩いて北海道一周に挑戦していたのは北広島市の小野隆三(おの・りゅうぞう)さん75歳です。
小野さんは10年前に会社を退職した後、健康のためにと「ウォーキング」を始め、これまでに歩いた距離は3万キロ以上にもなります。
そんな小野さんがこの夏、交通安全を呼びかけながら歩いて北海道一周することを思い立ち、7月19日に苫小牧をスタートしました。
苫小牧は小野さんが高校を卒業した思い出の地ということで出発点に選びました。
苫小牧から、時計と反対回りで襟裳岬、知床峠、宗谷岬、そして函館と、ほぼ海岸線沿いの道を歩いて出発から3か月目のきょう苫小牧にゴールしました。
今回小野さんが歩いた距離はおよそ2千7百キロ、着替えや雨具など7キロほどの荷物を背負い道沿いの旅館や民宿に泊りながらの旅でした。

 
 
 

■ 「大分トリニータvs浦和レッズ」戦予想
 小野がアジア・カップに行ってて、こっちの試合に出られない。たぶん、小野がいないから対大分戦は勝つと思います。10月22日の結果を見てから、これを言っても何の意味もないので今の内に書いておきます。で、コンサドーレ札幌は、21日の対湘南ベルマーレ戦で「J1昇格」決定(もちろんベルマーレに勝つ!)、22日で「J2優勝」決定でしょう。
 正確に言うと、22日にレッズ勝利の場合、同22日にコンサドーレの優勝決定はないのですけれど、ただ、「大分トリニータ」「浦和レッズ」という2〜3位の直接対決で、どちらが強いか弱いかの答えは出てしまいますから、私の感覚では、J2リーグの決着〜「コンサドーレ優勝」なんですね。
 なぜ小野がいないと勝てるのか?、その逆じゃないの?と思われるでしょう。でも、これ、私たちコンサドーレ・ファンの北海道から見ていると、かなり明白です。なんたって、去年、私たちは「浦和レッズ」だったですから。開幕前から、「(J2なんて)全勝優勝だ」とか「自分たちの普段のサッカーをやってれば(J1復帰は)できると思う」とか、今にして思えば、思い上がりの極致みたいなことを平気で口にしていたのは私たちも同じです。今にして思えば、それは、J2に落ちてきたチームの誰もが見せる精一杯の虚勢だったのです。ずいぶんJ2のチームに失礼なことを言ったと思う。
 上の発言は全部小野のコメントです。浦和レッズのプライドを独りで背負ってるような感じでしたね。6月の対コンサドーレ2連戦で負け続けても「札幌だけを相手にして戦っているわけじゃないから…」なんて言っていました。「いろんなチームの挑戦を受けなければならない」(強いチームが持たざるをえない)宿命がある…みたいな見栄を切っていましたね。テレビで観ていて、私、笑ってしまいました。同じ時刻、北海道地方でかなりの笑い声が上がったことでしょう。だったら、なんでJ2にいるんだよ!って。
(私が笑ったのは、同じような話が図書館界にもあるからです。蔵書のダサい人気のない図書館に限って「貸出だけが図書館じゃない!」って言うんですよ。「図書館は建物じゃない!」とか、「図書館報(PR)ばかりやってるわけにはいかない!」とかね、コンプレックスに合わせていろいろですけれど。そういえば、自分の現場に日常業務に一生懸命で「ネットワークなんかやってるヒマはない!」ってのもあったなぁ。)
 まあ、それにしても、レッズは地力のあるチームってことになるのでしょうか。あれだけチームプレイがバラバラで、意地と個人技だけで持っているチームなのに、昇格ラインの1〜2位をキープしていますからね。これだけは、去年の札幌ではできなかったことです。去年、コンサドーレは、俺たちはこんなところ(J2)にいるチームじゃないんだ!とっとと全勝優勝してJ1復帰だ!と叫ぶわりにはずるずると5〜6位に低迷して行きました。本当は、その時点で気がついて、選手や戦術を立て直さなければいけなかったのだけど、なんて言うのかなぁ、おかしなJ1チームのプライドがあって、J2仕様の戦術をとることがカッコ悪くてなかなか踏みきれなかったんです。
 昇格への星勘定を真剣にやらなければならない段階だったのに、心は、オリンピック予選・香港ラウンドの吉原宏太の活躍、「J2からの唯一の参戦!」なんてアナウンサーの言葉にすっかり有頂天になってしまっていました。目の前のテレビが「逆転負け(先制の1点を守りきれない…)」とか「延長Vゴール負け」のコンサドーレを映しているのに、それがまるで見えなかった。この点、現在の、小野のアジア・カップ参戦に酔いしれている浦和レッズとそのサポーターたちによく似ています。
 数日前、埼玉の親戚に撮ってもらった9月16日の「浦和レッズvs大宮アルディージャ」戦ビデオをようやく今頃観たわけですけれど、改めてあきれてしまった。まだ自分たちのことをJ1のチームだと思っている…この9月にもなった時点でも。で、やっぱり(当然ながら)大宮に「1−0」で負けましたね。負けちゃいけない試合でしたよ。大分トリニータや大宮アルディージャがすぐ真下に迫ってきているのに、「来年J1に帰ったら何をしましょう」なんてアナウンサーが嬉しそうに話している。そういう話題が視聴者にはウケるのだろうけれど、結果を知った時には、悲しみは倍大きいよ。(だいたい昇格できたにせよ、2位でコソコソJ1に戻るのは、4月に「全勝優勝」を言っていたチームの哲学に反するのではないの?)
 私の、小野がいないから10月22日の対トリニータ戦はアウェイにもかかわらずレッズの勝ち…という説は、要するに、おかしなメジャー・リーガー意識がなければ普通の手堅いJ2チームになるだろうということです。
 かえって、小野がアジア・カップから帰ってきた頃の、最後の数試合の方が危ない。たぶん大分トリニータ(と私は「大宮アルディージャ」も入れておきたい)との競り合いが続いているでしょう。そして、もう札幌のJ2優勝が決まっているだろうから、あからさまに選手の移籍話やチームの来季案が飛び交っているはずです。そんな中で、僅差の勝ち点の取り合いをやっているのはなかなかシンドイことだろうなぁ…と想像しています。(北海道の人はこういうメンタルの競り合い・かけひき・勝負事にものすごく弱いから、去年は、あっという間にJ2残留に突き落とされました。岡ちゃんは、きっと、これがわかっていたから、今年の、途中まで2位でぴったりくっついていて、1位になったら後は全力で点差を稼いでふりきって行くような勝ち方を志向したのだと思います。大正解でした。)
 10月22日は勝つけれど、その後、とんでもないチームに勝ち星をとりこぼして、まさかのJ2残留…ってのが私の予想ですけれど、はたしてどうなるでしょうかね。埼玉の人にはちょっと気の毒だけど、楽しみです。

 
 
 

■ 週刊コンサドーレ増刊号 (1:40〜2:00)
 時間枠も5分拡大。すでにスタッフの大半は平塚へ。いやぁ、決戦前夜モードの、この緊張感がたまりません。明日の「湘南ベルマーレvsコンサドーレ札幌」戦、大分県へ埼玉県民の方々がかなり大量に移動しているようですけれど、なんか、道民の方々も大挙して神奈川方面に移動しているみたいです。
 21日は、TVH(東京12チャンネル系の北海道ローカル民放局)が、「テレビ神奈川」の機材を借りて、単独で平塚競技場から北海道エリアに生中継するんだって! 「北海道エリアのみに生中継」ですよ、みなさん!神奈川県にも東京都にも埼玉県にも、テレビ映らないんだよ!(当たり前か…みんな「巨人vsダイエー」観ている…) 土曜夜7時からのゴールデン・タイム、地方ローカル局が大御所の日テレに向かって真向勝負だ!
 ちょっと、こんな話、あまり聞いたことがない。うーん、でも、地方文化の発展のためにも、ぜひこういう無謀な勝負を仕掛けてくれ、これからも。

 
 
 

■ アリーMyラブ3 (0:15〜1:00)
 昔『ビバリー』だったけれど、今は『アリー』です。ヴォンダ・シェパードのリズム・アンド・ブルースに、今は亡きローラ・ニーロを想う夜。リン役のルーシー・リューが今度は映画『チャーリーズ・エンジェル』だと聞いては、「そうだろう!わかってるじゃないか、アメリカ人も!」とぶつぶつ夜中に独り言しているブキミなおじさんです。
 
 
 

■ 朝まで生テレビ 「徹底討論!激変する朝鮮半島と在日コリア」 (1:18〜4:09)
 総連。もたもた、もたもた、また「心」の問題とかなんとか。結局言いたいことは「日本人は朝鮮人の心の痛みをわかっていない」という叫びだけなのね。半世紀、ついに、こればっかりだった。感情でしかものが言えないのは、金正日に学力がないからだと思う。(『朗読者』なんかを読むと、文盲の人がどうやって世の中を動いて行くか、その独特の動き方が上手に描かれているが…)おそらく金正日も、その類だろう。
 吉田康彦。こいつが『朝生』に出る時に背負ってくる「埼玉」大学教授の肩書きのおかげで、埼玉はずいぶん誤解されていると思いますね。埼玉って、こんな田子作とか、負けると泣いて暴れるレッズのサポーターみたいなガキしか住んでいないのか?って。李恩恵の家族が払った税金で給料貰っている国立大学の公務員のくせに、金正日のパシリのバイトやってんのか、こいつは。
 それにひきかえ、平沢勝栄。いや、見直しました。商売だから仕方なく「日本人拉致」のことも語らなければならない俗物たちの中で、この人だけは自分の信念の必然によって「拉致」や「帰国者」のことを語っていました。(私と平沢勝栄氏の闘争方法とはちがうと思うけれど)ウソをつけばなんとかなる、騙せば逃げ切れる…と思っている人間たちの卑怯な心に対して真正面から闘争を挑んでいた姿にはちょっと感動しました。えらいと思った。
 蛇足。総連のオヤジが『人間の証し』なる金正日の著作を翻訳したのだそうだ。反共宣伝にまみれた偽りの「金正日」像ではない、真実の「親愛なる指導者金正日同志」のお姿が初めて明かされるんだと。「抗日パルチザン闘争のさなか、ペクトウサン(白頭山)山中に設営された秘密根拠地の丸木小屋で生まれました」とか書いてあったら、すかさず笑ってやろう。バカだ、お前たちは。ゲリラ戦やってるパルチザンが、あんな花巻の羅須地人協会みたいな家に住んでいたのか?森の何万本もの木の皮剥いで、日本軍兵士に居場所を教える危険も顧みず、そこに抗日スローガンを書き付けたってか?朝鮮では五十年間の風雪にも消えない不滅インクが1942年に発明されていたのか?気がつかないようだから、こっちから言ってあげよう。この程度の「戦争」認識の連中が言いつのっている「従軍慰安婦」であり「強制連行」であり「戦後賠償」なのだということを。

 
 
 

■ アジア・カップ・予選リーグ 「日本vsカタール」 (2:05〜4:15)
 前半38分から見たのだが、カタール1点リード?、海本(←誰だ?)一発レッド・カード退場?フォワードが北島と久保…、小野先発だ。げっ、望月。キーパーも川口でない…、なんだ、これ、消化試合?
 でしょうね、やっぱり。もう、決勝トーナメント出場は決まっていることだし。しかし、よく考えてみると、日本のサッカーも成長したもんですね。昔の全日本なら、国際Aマッチで「消化試合」や「捨て試合」なんて思いもつかなかったことですもの。
 じゃあ、私も「捨て試合」…と思って、『スタートレック・ボイジャー』の方にチャンネルをかえようとしたのだけど、うっ、サッカー中継やってるのフジテレビかぁ。『スタートレック』つぶして、サッカーやってんの。
 『スタートレック』、北海道は金曜日の深夜に放送しています。これを観て、酒を飲みながら、ああ一週間の仕事も終わった、明日は休みだ、夜更かしできる…ってなるのに、なんとしたことだ。
 『スタートレック』、シリーズ中に必ずお約束で「バック・トゥ・ザ・フューチャー」劇を織り込むんですね。ワームホール異常とか、さらに未来からターミネーター軍みたいのやってきたりとかいろんな理由で、何故か1999年のカルフォルニアに舞い戻ってしまう…というやつね。(じゃあ「タイム・トンネル」か) 私は本当にこのタイム・パラドックスものが大好きで、この手の映画・テレビドラマなら、ビデオにとって同じものを何回でも観ていることができます。
 『スタートレック』も、この「ボイジャー」シリーズより、前回の「ディープ・スペース9」シリーズの方がふんだんにタイム・パラドックス技を使っていて面白かった。さらに、このシリーズを作っていた頃は世界情勢が荒れていた頃ですから、そういう雰囲気も反映していて、「ああ、これ、クリントンね」とか、「これは北朝鮮のアナロジーだ」とか、そういうのを発見するのも面白かったです。
 こういうので、スポーツ版『タイム・トンネル』(『ミステリー・ゾーン』仕立て)みたいのがあれば楽しいのになぁ…とかよく思いますね。あの時、コータくんのシュートが決まっていたら世界はこんなになっちゃってた!とか。エメルソンが過去に戻って、じつは、ペレはエメルソンだった!とか。そんなバカ話で笑いたい。心和みたい。『朝生』なんか観てしまった夜は、切にそんなことを思います。

 
 

 
 
2.2000年10月21日
 

■ 「自虐でやんす。」 小林よしのりほか著 (幻冬社文庫)
 数日前から読んでいた『自虐でやんす。』(旧題『教科書が教えかねない自虐』1997年刊)、朝の布団の中で読了。
 短大図書館は、幻冬社文庫(アウトロー文庫も含めて)、創刊以来ずっと全冊定期購読していますから便利ですよ。梶原一騎とか小林よしのりとか、ちょっと読んでみたいけれど、家の本棚に貯まるのはいやだなぁ…といったところが図書館から借りることで全部解決です。
 で、『自虐でやんす。』。左翼、ボロボロです。やっぱり『東大一直線』描いた人ですからね、サヨクの人間たちが引き起こす「平和一直線」の滑稽さに対しても遠慮会釈はあるわけない。でも、不思議と嫌味な読後感はなかったです。そりゃあ漫画家ですからサービス精神が旺盛すぎて、私なんかは、そんなに律儀に各段落で笑いをとらなくてもいいのに…とかは感じましたけれど、全体的には「裏」とか「計算」の少ないストレートな文章で、私は、いたってOKでした。
 あの、『ちびくろサンボ』を廃版に追い込んだ堺市の親子についてもちゃんと書いていましたね。やっぱり、ああいうサヨク(というかリベラル市民たちというか)が盲信からつく大ウソ、例えば「差別されている人たちの最後のひとりが《もう差別はなくなった》と言う日まで私は差別と戦い続けます」といった類の誇大妄想や強迫神経症については、いつかは誰かが言わなければいけないだろうと私も思いますから。
 右翼っていうより、これ、私には、学生時代に知りあった「九州人」たちを懐かしく思い出しましたです。(元気でやってるかなぁ、みんな。がんばれ!トリニータ!鳥日新聞!)

 
 
 

■ エキサイトマッチスペシャル 「独占生中継!タイソン Back in USA」 (11:40〜14:00)
 観たのは、昼飯食った後の午後1時前くらいから。ちょうど試合が始まるところでした。で、例によって、タイソンの試合ですから、あっさり3ラウンドTKOですね。うーん、相変わらずタイソン強いなぁ。というより、相手のゴロタが弱すぎるのか。2ラウンドで戦意喪失、リング降りて控室に帰っちゃうんだもん。それでもプロのボクサーか。
 タイソンの試合って、こんな滅茶苦茶な結末ばっかり。相手の「耳」を噛んでの反則負けとか。なんか、スポーツとか商業社会のルールを越えてしまうような狂気にムンムンしていて(誤解を恐れずに言ってしまえば)たいへん魅力的です。いや、魅惑的か。

 
 
 

■ 「北朝鮮に消えた女」 野田峯雄著 (JICC出版局)
 このホームページもリンクさせてもらっている「Jcross」、古書店のページを私も初めて使ってみました。きっかけは、なんということなくもなく単純なことなんですが…、私は、こういう図書館とか書店のOPAC(検索システム)をテストする時は、いつも「北朝鮮」をキーワードに入れてみるんです。で、「Jcross」も試しにそうしてみた。すると、神田古書店街のところでヒットしたのがこの本だったわけです。
 この手の本がけっこう探しずらい。ひと頃は町のどの本屋にもかんたんにあったのだけど、いざ探すとなるとなかなか出てこないんですね。私の場合、埼玉県に住んでいた頃は、この手のB級雑本は一応自分の守備範囲として認識していたので(自分の職場でもある)図書館の方で責任持ってきっちり蔵書に入れていました。でも、小樽に引っ越してきて、この手のコレクションはいったんはチャラになってしまった。どうしてももう一度だけ手元でチェックしたい…という本だけ、小樽や札幌の古書店や1/2で探すわけですけれど、なかなか効率が悪くて。ですから、田舎暮らしの人には、こういう「Jcross」のようなシステムが開放されてあることは大変ありがたいことだと思います。きっと図書館のOPACも充実してくれば、近くにいい図書館がない人たちに大層喜ばれると思いますね。
 インターネットで探していた本を見つける。で、今の日本の古書店界は、まだ代金の支払いは銀行振込・郵便振替・現金書留が主流ですから、アナログな私にはかえってありがたいです。(電子マネーって、まだ怖い…) 古書店界のカタログ販売の歴史は古いですからね。そういう昔からのノウハウとインターネットみたいな最新のテクとが無理なく組み合わさっていて、私は大好きです。図書館界もこれくらいせっせと働けばなぁ…
 あ、本の話がまだでした。『北朝鮮に消えた女』。同じ著者の『破壊工作』(JICC出版局)の第2弾として1992年に世に出た本。
 はっきり言って、演歌のすり切れたレコードですかね。こんな文体がカッコいいとか思ってる奴って、まだいるんだ!というのが驚きでした。李恩恵が「東京生まれ」とか「テニス部」とか言ってたって別にいいじゃないですか(笑)、そういうことに「虚偽」だの「偽証」だの難しい漢字ネチネチ使うなよ…って思いましたです。李恩恵は、自分のこと、「埼玉県民です」っていうより「東京の郊外の町で生まれました」って言った方がカッコいいと思ったってことでしょう。「テニス部のお嬢さん」でありたかったってことなんでしょう。その程度のウソとか見栄なら誰だってやってることじゃないの。そんなことを「偽証」などと呼ぶ、あんたの感覚の方がおかしい。(「ダ埼玉」だろうと「東京都民」だろうと北朝鮮の人間たちにとってはどうでもいいことだろう。でも、そのちがいに微妙にこだわっているらしい李恩恵の姿は、逆に《日本人》であることを証明しているんではないの?)

 
 
 

■ 「希望の国のエクソダス」 村上龍著 (文芸春秋)
 今読んでいる本を読み終えしまって、でも次の本が見つからない…というエア・ポケットの状態の時は、ひと頃なら「関川夏央」の文庫本を読んでいたのだけれど、でも、それもあらかた読んでしまって。最近は「村上龍」にスイッチしています。(※この21日に『希望の国のエクソダス』を読んでいたわけではないが、「村上龍の本」全体の総称みたいな意味でご理解ください。)
 昔は、出版された村上龍の本は、その時点で全部目を通していたんだけど、何だったかな、『愛と幻想のファシズム』だったか、敵の指導者を拉致してきて口を割らせなければならない…という場面の時、「なあに、この薬を使えばイチコロよ」みたいなセリフがあって、事実、その指導者は注射一本であっという間に自白しちゃう…という展開があるのですけれど、さすがにこんなお手軽さを目にした時は、もうダメだ!と思いました。ジャンキー上がりはしょうがねえな!と思ったです。
 しばらく頭の中から忘れていたのですが、最近のサッカー話題の絡みでふたたび浮上。『五分後の世界』あたりから読み返しています。久しぶりに読むといいですね。さすがに歳をとったのか、もう『愛と幻想のファシズム』のような雑なプレイもないし。

 計画を聞くよ、とおれが言うと、北海道は好きですか、とポンちゃんが質問した。嫌いじゃないけど、と答えると、ASUNAROを北海道に移住させようと思ってるんです、と中村君が言った。
 移住?
「ASUNAROは現在約四十五万人の組織になっていて、全国に散らばっているんですが、その約半分でですね、つまり約三十万人くらいで、北海道に集団移住しようと思っているんです」
(「希望の国のエクソダス」村上龍)

 その北海道の移住先、札幌郊外の野幌(のっぽろ)という実在の地域です。千歳空港で飛行機を降りて、JRで札幌に向かう時、札幌市に入る手前のあたりが野幌。昔は「下野幌」とか呼ばれていた地域から現在の北広島市あたりまでが、『希望の国のエクソダス』でとりあげられている地域でしょう。
 最初、小説のここのページを目にした時、「村上龍もコンサドーレのファンなのかな?」とか思っちゃった(笑)
 まあ、そんなことはありえないけど。(もっとハイカラなサッカーが好みの人でしょうから…) でも、この小説を書く時、頭のどっか片隅には「コンサドーレ札幌」のことがあったんじゃないかなぁ。コンサドーレのホーム・グラウンド「厚別公園競技場」がこの野幌にある…とか、そういう即物的な理由ではなくて。私は、なんか、村上龍の嫌う「ダサい国」(=「ダサいサッカー」)→『五分後の世界』→『エクソダス』→『希望の国』→「野幌」(=「コンサドーレ」)ってな調子で、この本を解釈してしまいました。そう考えると、なにかしら、自分が「コンサドーレ札幌」を発見するまでに辿ってきたルートとも親密感があるような気分に浸れます。
 去年の私も、ある意味、「ダサい国」の住人でした。で、波乱の幕開けは3月のフジテレビ系の民放コマーシャル。スカイパーフェクTVがセリエA「ペルージャ」の試合を中継すると言う。SMAPの中居がオーバーヘッド・キックをするコマーシャルを観た人も多いでしょう。でも何故…セリエAはWOWOWじゃないの?
 そうこうしている内に、本当にWOWOWから「セリエA」の全試合が消えてしまった。4月になっても5月になっても「セリエA」放送しない。とっくに開幕しているのに。聞けば、スカパーが今後何年間分の「セリエA」の放映権を買い取ってしまったというではないか。だから、もう中田はWOWOWでは観られません。中田が観たいなら、CSアンテナ買ってスカパーへいらっしゃい…
 というのが、春のスカパー事件。WOWOWでは、アナウンサーのお姉さんが急に画面に出てきて「申しわけありません!」と謝る異常な映像をこの頃よく流していました。かわいそうだったよな。出し抜かれたWOWOWの営業が悪いんだろう。謝るんなら社長が出て来いよ!、浜島アナをいじめるな!などと思っていました。もちろん、いちばん悪いのは、札ビラで頬をはたくように他人の大事なものをかっさらっていった「スカパー」なんだけど。あと、金に目が眩んで、長年の信義を裏切ったイタリア人か。(かのブルーノ・サンマルチノを生みだした国なのに、堕ちるとこまで堕ちたもんだね…)
 ついでと言ってはなんだが、私は、このコマーシャルが原因で仲居もSMAPも嫌いになった。以後、この時期からのスカパー加入者を俄サッカー・ファンとして蔑み、「スカパー野郎」と呼ぶことにする。スカパー野郎、毎日毎晩、サッカー観れて嬉しいかい?
 その前の年、WOWOWのサッカーは大当たりだったんです。放送開始当時から続けてきた「セリエA」やヨーロッパの「チャンピオンズ・リーグ」全試合放映に、フランス・ワールドカップでサッカーの面白さを知ったファンが流れ込み、さらに、中田英寿がペルージャ入りしたことで一気にサッカー視聴人口が急増しました。フランス大会のはるか以前からヨーロッパ・サッカーを愛してきたスタッフ・アナウンサー・解説者の作り出す映像は質も高かった。(岡ちゃんも、コンサドーレに来るまでは、ここで解説者をやっていました。律儀な人で、中田がいる限りペルージャの試合だけは解説者をしないよというのが条件だったりしましたね。)
 そんな、とても住み心地のいい「国」だったんですけどね、去年の春以降、どんどんどんどん人をスカパーに取られて、WOWOWサッカーはあっという間に寂しくなってしまいました。(クォリティは相変わらず高いのにね…私は今でもサッカー中継はWOWOWのものがベストだと思います。) 世の中も、なんか、24時間部屋に引きこもって四六時中サッカーばっかり観ているんじゃないの…っていうタイプの人間が、ホームページ掲示板などに露出することが多くなってきたように感じます。
 サッカー掲示板に限らず、世の中のいろんな場面で、この手の不健康さが滲み出してきたような気がする。『共生虫』という小説、小説の情景描写も、登場人物の考えていることも、メールやインターネットの文章も、テレビのアナウンスも道の看板の文字もなにもかも、ありとあらゆる文字や文章が改行や枠で括られることもなくベターッと一面に本の中に繰り広げられている小説があるんですけれど、なんか頭の中がそんな感じで動いているようなタイプの人間がじわじわ増えてきたように思う。
 で、そんなこんなに愛想が尽きて、とうとう岡ちゃんといっしょにエクソダスしてきた国が「コンサドーレ」だった。でも、なんというのかなぁ、(ここが、私が『希望の国のエクソダス』に強く惹かれるところなんですけれど…)別に私は自然回帰派みたいに「はるか群衆を離れ」たくてコンサドーレ札幌に来たわけじゃない。今でも、別に、「スカパー」赦したわけじゃないのよ…ということなんです。
 まあ、そのうち、わかる。私たちが、たとえば「打倒!スカパー」、たとえば「打倒!J1」を叫んでいるような、今まで通りの田舎者だと思ったら大まちがいだからね。

 
 
 
■ サッカーJリーグ 「コンサドーレ札幌vs湘南ベルマーレ」 (19:00〜21:00)
 
 
祝!J1復帰! 次はJ2優勝だ!
 
 
 

■ 新・北海道中ひざくりげ 「天塩川下ってくだって256キロ!」 (20日/20:00〜20:45)
 夜中の3時、20日に撮っていたビデオを観る。さすがに、「J1昇格」祝いも半日テレビやインターネットをあれこれ遊びまわって疲れました。寝酒を少し呑みながら…には、カヌーの川下りのスピードが心地よい。スタートが岩尾内(いわおない)湖。つまり、天塩川の源流は岩尾内湖だったんですね…
 知らなかったなぁ!私は、天塩川って、サロベツあたりの細かい河川が集まってきて、天塩町のところで日本海に注ぎ込む川だと今の今まで思っていましたよ。いやー、ものを知らないというのは大変なことだ。そうすると、天塩川は、《北》に向かって流れて行く、北海道では数少ない(というか、これしか知らないが…)珍しい川ということになりますね。
 岩尾内湖のある朝日町をすぎて士別市へ。士別(しべつ)市〜風連(ふうれん)町〜名寄(なよろ)市〜美深(びふか)町〜音威子府(おといねっぷ)村〜中川(なかがわ)町〜幌延(ほろのべ)町〜手塩(てしお)町と続くロング・ラン。
 なんでカンちがいしていたか、わかるような気がする。例えば「道の駅」スタンプラリー、私はいつも小樽市からスタートするからなんです。小樽から行くと、「岩尾内湖」と「手塩川」は全然別のグループなんですよ。岩尾内湖は、「道の駅」で言うと「たきのうえ」「もんべつ」方面へ抜ける途中の湖(正確に言うと1970年「岩尾内ダム」が建てられたことによってできた人造湖)です。
 片や、天塩川。「道の駅」で言うと「富士見」、サロベツ〜稚内方面の要所です。普通、私たちが「天塩川」を認識するのは、天塩町の「天塩大橋」の上とか、中川町の「宗谷本線」沿いの渓谷のあたりですからねぇ。まさか、それが「岩尾内ダム」から流れてきている川だとは思わなかったなぁ。
 (うーん、なにか、すごいアイデアが生まれそうな… いや、そんなに凄くない、くっだらないアイデアのような…)
 河川を伝って、北海道縦断とかできないでしょうかね? 天塩川を遡って、途中、朱鞠内湖にスイッチ、雨竜川を降りて来て石狩川に合流、(あのNHK・BS番組の応用で)夕張川にスイッチ、金山湖〜十勝川に出るとか。あるいは、石狩川のどこかから日高町の沙流川の方へスイッチする方法はないものだろうか…
 あるいは、もっとバカバカしいゲーム。大雪山の頂上で「ヨーイドン!」して、「石狩川」、「天塩川」、「十勝川」方面に散らばるとか… で、いちばん早く海に出たチームの勝ちだ!とか…

 
 

 
 
3.2000年10月21日
 

■ サンデー・プロジェクト (10:00〜12:00)
 「気がついたら北京やバンコクにいた」という森のアイデア。ホントにバッカな奴だなぁ…というレベルはとうに越えて、ここまで来たら、れっきとした殺人者だ。
 いじけた日本人がさも考えそうな作戦ではあった(関係者の間では数年前からこの案は囁かれていた)が、卑屈でも何でも作戦のひとつであることだけは私も認めていた。でも、その手の内を、あろうことか自分たちからペラペラ明かすなんて信じがたい。このバカのおかげで、拉致された人たちの命の危険が高まった(金正日が「証拠隠滅」を急ぐ)ことは言うまでもないが、それに加えて、交渉事で救出をはかることがきわめて困難な状況を招いてしまった。3年前の横田めぐみさんの事件が発覚した頃、戦争とか実力行使(外国の特殊部隊とか、自衛隊の「日本人」救出とか)を求める声は意外なほど多かったが、また、あの状態までリセットされてしまったと感じる。
 共産党の志位なんとか、どさくさにまぎれて、拉致問題を拉致「疑惑」問題にもどすような発言をしていた。嬉しそうに。(顔に「う・れ・し・い!」って書いてあったぞ) 目先の「公職選挙法改正案」つぶしに利用できるものならなんでも利用する。命のかかっている人の不幸でも。社会党(社民って言うのか?今は)なんか、テレビに出て来もしない。この出来事を「国会対策」の有利不利・党利党略でしか考えていないのがありありとわかった。この出来事を「人の命」の問題として考えられないところに、今の日本人の心の貧しさや冷酷さがよく顕れていた。
 かろうじて管直人が拉致被害者の命のことにふれていたけれど、ほんの一瞬だった。それが管直人の性格なのか器量なのかわからないけれど、自民・公明を目の前にすると、もう頭が政策論争だけになりますね。こんなのが、今の日本。こんな政治家ワイドショーが何度リセットしたところでどうなるというのだろう。野中の田舎芝居が、また元の金丸信やアントニオ猪木のレベルから始まるだけ。
 こんなことやってるうちに、拉致被害者たちはどんどん証拠隠滅で消えていってしまう。拉致家族も年老いて死んでいってしまう。実力行使を含む早急な解決を望む声は高まるだろう。いや、私が少しばかり怖れるのは、国民の意思が、被害家族を慮った「解決」策から徐々にはみ出して、自らの意思を押し通す「決着」策の方へ動いて行くことだ。いや、こういうものの言い方は卑怯だな。私もまた、金正日を糖尿病なんかでやすやすと大往生させてなるものか…と思ったひとりです。

 
 
 

■ サッカーJリーグ「大分トリニータvs浦和レッズ」 (13:50〜16:00)
 浦和も大分も足が遅い。コンサドーレの試合に見慣れているから、たまに他のチームの試合観ると、動きのトロさがものすごく気にかかる。コンサドーレは、エメルソンの速い動き(特にダッシュの第一歩)や、ブラジル人たちのアイ・コンタクトの動き(ブラジル人なら誰でもわかっているサッカーの阿吽の呼吸)について行かなければならないから、知らない内に動きが敏捷になっていたんですね。
 特に浦和の永井の動きにはあきれる。この人、球拾いの坊や?ゴール前でウロウロ、ウロウロ…、ディフェンスに全然まわらない。1点目を入れていたけれど、あれだけ前で勝手に張ってて遊んでいれば、そりゃ疲れないし、ゴールも数打ちゃ当たるだろうさ。レッズのサポーターは、こんな奴のどこがいいんだろうか。
 永井を見ると、埼玉県の公務員時代を懐かしく思い出す。こんな奴、いたんだよなぁ。学校行っても、県立図書館に行っても、わが職場の若手のホープみたいな奴。現場が嫌いで、会議やイベントが大好きで。ジジイやオバサンたちのペットで。新谷さん、職場でタバコ吸うの、やめましょうよ。(くるっとジジイの方にふりかえって)僕、タバコやめました…って奴。正論を吐く奴。会議の議題より、会議室でどれだけ自分の意見がウケたかだけが気になる奴。
 6月の厚別競技場かな。「コンサvsレッズ」の第1戦の時、こいつ、意外に顔に似合わず手癖が悪くてさ。エメルソンや播戸に、審判に見えないところで、頭を後ろから叩いたり押さえつけたり顔ねらったりとかやってたんですよ。(しゃべっている言葉が聞こえたなら、もっとひどかっただろうと思う) 怒ったエメルソンが永井を突き飛ばしたら、なんと、イエロー・カードはエメルソンの方に! 試合中なのに、岡ちゃん飛び出してきて、はっきり永井に向かって「この野郎!」って感じで胸ぐら掴みに行ってましたね。(ドラゴンズの星野かよ…)
 でも、私、この「怒る岡ちゃん」がきっかけで、コータくんの時代のコンサドーレにはなかった岡田コンサドーレの面白さに取り憑かれていったような気がします。それは片方で、昔、埼玉県に住んでいたこともあって、浦和レッズに抱いていた、なんとはなく(よく知らないから)の好感が徐々に醒めていった一年でもありました。浦和レッズ、スポンサーの三菱自動車によく似ている。きれいなサラリーマン風景の陰には、「リコール隠し」みたいな長年積み重なった無意識のドロドロがあるんじゃないかなぁ。J1に行くつもりみたいだけれど、岡野とか田北の顔見るの、なんか切ないですね。

 
 
 

■ 特捜北海道「決めたJ1昇格・コンサ次はリーグ優勝だ」 (8:55〜9:25/フジ系列)
■ 「コンサドーレJ1へ!祝昇格・緊急生放送」 (14:00〜15:00/TBS系列)
■ 「VIVAコンサドーレ祝J1復活」 (16:55〜17:25/テレ朝系列)
■ 「J1昇格へ・おめでとうコンサドーレ」 (17:00〜17:35/NHK)
■ 「コンサドーレ昇格あめでとうSP」 (22:30〜22:55/日テレ系列)
 特番ラッシュ。
 ホントになぁ、岡野なんか、コンサドーレに来ればいいのに…(って、まだ前の話が続いている) 高木なんか、まだゴールの一本もないけれど、最後の10分に出てきただけで、みんな大拍手だよ。ヴェルディにいた高木と別人だよ。柔和な顔で、5年は若返っていますね。岡ちゃんも、そう。日本代表監督だった頃の険しい表情が消えました。ゴールを蹴り込んだ選手がフィールドの岡ちゃんに抱きつきに行く光景は、もはや、夏の北海道の定番風物詩となりつつあります。「都市景観賞」を取るのも時間の問題でしょう。(笑) その元祖ともいえる岡野選手、もう一度あの感激を味わいたくはないですか?
 その代わりといってはなんだが…、来年のレッズ、もしも小野や永井が出ていったら(J2残留だったらその可能性はある)、コータくんなんて、どうでしょう?永井の5倍はイイですよ。で、なおかつ、小野がいなくなって不安のどん底に陥ったサポーターたちに、起死回生のバックドロップ。「新生レッズ」を印象づけるのに、現時点で、これ以上の人材はいないと考えます。
 で、もうひとりフォワード、足の速いブラジル選手。(金持ちなんだから、いい選手、見つけてきてね) で、J2残留だったら、中盤に「昇格請負人」のアウミール。(札幌は「企業秘密」中の「企業秘密」だから出したくないだろうけど…)
 コータくんに必要なのは両サイドを高速で駆け上がる、もうひとりの選手。で、両サイド45度から球も人間もゴールへ切れ込んでくる「X攻撃」だ。(古いか…) 優れたパスを出すミッド・フィルダー(例えば中村俊輔みたいな)がいないと活きないとはよく言われるが、そんなにキラー・パスじゃなくても大丈夫でしょう。(オリンピックを見ていて思いついた作戦ですけど)ゴール前に高原とか柳沢みたいなガタイがデカくて動きが悪そうなのを立たせておいて、それに球をぶつけて、返ってきたのをみんなであれこれ処理する…っていう、「○○、お前は廊下に立っとれ」作戦なんかどうでしょうかね。

 
 
 

■ 速報・J2 (24:05〜24:15/NHK衛星第1)
 いやー、勝った試合は、何度見てもいいもんだ。日曜日の夜中のたった10分の番組。でも、今週のJ2情報がまとまって手に入るのはこの番組だけ。一年間お世話になりました。
 J2を見始めた一昨年は、最初の頃、ちょっとだけど中田にもペルージャにも未練もあった。けれど、コータくん応援しているうちに忘れた。(中田もローマに移ってスランプが始まる。) この頃の北海道、拓銀つぶれて不況の真っ最中。けれど、空は青く、梅雨もなく、J2のドングリたちの背比べ見ながら、サッポロ・クラシックをガンガン飲んでた夏でした。「亀田」のあられ、うまい!「はえぬき米」もうまい!「カニトップ」で今日も頑張ろう!
 そして、今年。せっせとビデオに撮り貯めていたのは、コータくんの出るガンバの試合と「日本代表」戦。そして、コンサドーレの全試合。プラス「UEFAチャンピオンズ・リーグ」をちょっとだけ。(バイエルン・ミュンヘンのファンなもんで…)「日本代表」戦、コータくんが出なければ、ためらわず消してました。この頃の北海道、もう、すっかり不況にも慣れてきて、メイン・バンクがないことなんて、なんにも怖くないんだということを身体で知ってしまった。空は青く、梅雨もなく、コンサドーレの快進撃見ながら、サッポロ・クラシックをガンガン飲んでた夏でした。「亀田」のあられ、うまい!「はえぬき米」もうまい!「カニトップ」で今日も頑張ろう!
 その「カニトップ」たちとも、しばらくお別れか… 私たち、J1に行っても、相変わらず「白い恋人」背中に背負っています。待ってます。来年は絶対上がってきてくださいね! うれしい…今日の試合も勝てた。